電子カルテを導入するメリットとデメリット | 株式会社コムズ・ブレイン

病院やクリニックの電子カルテ導入が急速に進んでいます。ただ、電子カルテ導入をすると得られるメリットやデメリット、移行期間、移行コストがだいたいどれくらいなのか、従来の紙カルテと比較したときの利点は何かなどを理解しましょう。

今回はそんな電子カルテの導入に関する基本知識を詳しく解説します。

電子カルテ=「患者情報が電子化されたもの」

電子カルテと聴診器

電子カルテとは、医師を中心とした医療従事者が診察や看護、リハビリ、使用薬剤の記録を記入する情報用紙(カルテ)を電子化したものです。

これによりPCなどの電子端末で患者の情報や現状、診察記録、検査データの推移などを一括管理できるようになりました。電子カルテの導入は大学病院などを中心に1999年ごろから広がりを見せ、2019年現在、大きな病院のほとんどは電子カルテによる管理が一般的です。

クリニックも電子カルテを導入しているところが増え、今後ますます増えていくと予想されています。

電子カルテのメリット・デメリット

電子カルテのメリットを紹介する看護師

従来の紙カルテと比較したときの電子カルテ導入のメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリット

  1. ペーパーレス化が進む(資源の削減)
  2. 業務効率の向上(正確な記録・効率化)
  3. 保管スペースの減少によるスペースの有効活用が可能に
  4. リアルタイムで記録が確認可能になる
  5. 記録や情報がごちゃまぜにならない
  6. 医師の書いた字が読めないという事態に陥らない

メリットのなかで特に重要なのは、「業務効率の向上」です。大きな病院の場合だと基本的には入院カルテと外来カルテに分かれており、患者が入退院するたびに外来カルテで入院カルテを作成、引継ぎしないといけませんでした。

またどの情報がどちらのカルテに書かれているのかなどを探さないといけない場合もあり、とても効率的とはいえなかったのです。これらの問題は、電子カルテにすることで一気に解決します。

デメリット

  1. システムに慣れが必要
  2. 電子機器の損傷や機能停止に弱い
  3. 災害などの非常時に使用できるかわからない
  4. 導入までにコストがかかる
  5. PCの取り合いになる可能性がある

デメリットの中で重要視するのは「導入までのコスト」と「システムへの慣れ」でしょう。電子カルテが導入されれば、いままで紙カルテに慣れていたベテランの医療従事者も、従来のやり方を捨てて新しいやり方を覚えなければなりません。

これらにかかる研修や指導の時間的コスト、金銭的なコストは多くかかるでしょう。

電子カルテ導入前に最も考えるべきは「時間的、金銭的コスト」について

電子カルテ導入前にはいくつか考えるべきことがあります。それが以下の5つです。

  1. スタッフへの研修時間
  2. カルテ導入にかかる金銭的コスト
  3. 導入までにかかる期間と移行時の対応
  4. 導入する電子カルテの種類
  5. 非常時の対応をどうするか

主に、導入に伴うデメリットに関して考えていくことになるのですが、最も大事なのは「時間と金銭的なコスト」についてです。紙カルテと比較すると、効率はあがるものの、そこに至るまでは試行錯誤の繰り返しになることを考慮し、余裕を持ったコストがけが必要です。

株式会社コムズ・ブレインではお客様の業務をより効率化するために、最適な電子カルテ導入の相談を承っています。

電子カルテの導入をお考えなら株式会社コムズ・ブレインまで

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資本金 1億5000万円
代表取締役社長 立山智崇
取引銀行 三井住友銀行
設立 平成18年8月1日
事業内容
  • 電子カルテシステム・オーダリングシステムを中心とした医療情報システムの開発・販売・保守。
  • 医療情報システムの導入に関わるコンサルティング